トトリムクというものを作りました。
トトリムクとはなんぞや?トトリはどんぐり、ムクはゼリー状の煮こごり見たいなものを言います。見た目は茶色く濁った豆腐。
スーパーなどでお豆腐のようにパック詰めでも売っていますが、トトリ粉を煮るだけでお家で簡単に作れるし、安くつくし、断然美味しい。
主な材料のトトリ粉はインターネットでも買えますが、(ちらっと見ると500gで15000ウォンくらいしてました)今回は知り合いの紹介で、上質で比較的お安く譲って貰いました。
高く思えますが、粉に対して水5〜6倍を混ぜて作るので、かなりの量が作れます。
正直、あまり大好物ってわけではないのだけど、ダイエット食品にもなるし、何より作る過程がちょっと面白そうで、動機はただの好奇心です。
粉はあまりサラサラでなく、小さな粒もあって砂利みたいな感じ。
水を足して混ぜるとほぼ溶けるけど、網でこして不純物を取り除きます。
鍋に入れて加熱開始。サラダ油をスプーン1くらい入れました。弱火でまぜまぜします。混ぜるときは初めから終わりまで同じ方向で!でないとダマになります。
温まってきてポコポコしてきた感じがしたら塩スプーン1投入してまぜまぜ。あまり変わりばえがない状態が少し続きます。
突然、ゼラチンみたいなかたまりが発生してきます。ここまでで10〜15分くらい?
ここからでんぷんの変化が加速(する気がする)焦げやすいので混ぜる手を止めてはいけない。熱で起こる化学反応にワクワク。
かなり良い餡?になってきた。ここまでで18分くらい。ごま油スプーン1を投入してまぜまぜ。さらに10分ほど練り続けました。腕がダルい。
茶色が濃くなり、キャラメル風。こんなもんかな。ここまでで30分。つやつやのトトリムクの餡出来上がり。
むちゃくちゃ高温なので注意。あとは耐熱容器に入れて固まるまで放置すれば良い。
私は数分放置したあと、ステンレスのキムチ容器に入れて、粗熱が取れてから冷蔵庫に入れました。冷やさなくてもすでにゼリーみたいに固まり始めてました。
きれいにならしていません!
約1時間後…
油を加えているせいか、容器にくっつくこともなくペロンと取り出せます。
厚み約1cm,名刺よりもひと回り小さいくらいの大きさに切り分けて出されることが多いです。どうせ食べてるうちに崩れてくるけど。
つけダレは醤油3に、唐辛子粉、すりゴマ、砂糖、にんにくみじん切り、ごま油各1弱くらい。
やっぱり売ってるのより濃ゆくて断然美味しい…
朝鮮半島がとても貧しい時代、食べるにもに事欠いて口にしていた食材たち。トトリムクしかり、さつまいもの茎の煮浸し等等。
若い人はあんまり好きじゃない人もいるみたいだけど、素朴で質素な料理、私は嫌いじゃないです。