2020-11-19

毛糸の販売、詐欺で大騒ぎ

韓国もコロナ禍の真っただ中です。数字は日本に比べたら桁一つ少ないですけど。 
自分は相変わらず、ひたすら編み、時たま毛糸を買ったりして過ごしています。

今回、偶然にちょっとびっくりの記事を見て、これは書き残しておこうと思いました。
それは、NAVERブログで輸入毛糸の個人販売をしていた人気のブロガーさんが、毛糸の素材表記詐欺を行っていたという記事。
(すべて韓国語です)
 国民日報の記事
 CBSノーカットニュースの記事
 アジアニュース通信の記事

까미네 콘사」(日本語だと、ッカミネ コンサと発音します)っていう屋号で販売していて、主にフランスから輸入したカシミアやスーピマコットンなどの高級素材の糸がいつも完売続出の人気店でした。

私が初めてこのお店を知ったのはravelryの韓国人会員さんのstashに、購入先の欄(がありますよね?)に書かれていたからでした。

日本にこういう形態の販売があるのか分かりませんが、NAVERのブログにオープンマーケットという機能?があって、そこでブロガーが個人販売できるようになっているようです。

専門家じゃないので権利や法的なところは分かりかねますが、おそらく会社というよりは本当に個人の私物譲ります的な仕組みで売り買いしているのではないかと。
だって、選んで注文して決裁して…っていうのではなく、買いたい人がブロガーにメッセージを送って、そこでやりとりするっていう方式。(銀行振込とか現金のやりとりだと税金対策にもなるしね…)
メッセージでやりとりってどうなんだろ、とちょっと不安というかめんどくさがりな私は、気になりつつ購入したことはありませんでした。

でも、ブログ見ると魅力的な糸なんですよ。(書いてあることが本当ならば)
写真もキレイ、色合いも他にはあまりなく、美しい。
多くの人の購入の決め手になっているのは、フランス製であること、高級素材と混率、何より商品名の枕詞になっている有名ブランドの商標でした。Cha*el、Marc J*cobs、Isabel Mara*tとかね。商品名は伏字もなくドーンと載せてました(笑)

はじめはえ~素敵!と単純に思ったものの、こんなにはっきり書いちゃっていいの?と。
ブランドのニット製品に使われる糸の在庫を卸している会社はあるけれど、ブランド名は普通は使ったらNGだよね?と思っていたし、そんな業者みたことなかったので。

それで、予約段階から完売しまくりなのをみて大人気だな~買ってみたいと思いつつ、めんどくささと上記のようなモヤモヤがあり、見るだけだったのだけど…

良かった!買わなくて!!

いつものように久々にブログを開いたら、返金の案内文があって、販売中の商品は全て削除されていました。何事?と思い、ニュースに成分詐欺の記事を見つけたのでした。

糸の素材詐欺、具体的にはカシミア70、ファインメリノ30の商品が、実はウール49.1%、ナイロン46%、カシミアは4.9%だったという…

なぜ露見したかというと、購入者が糸に違和感を感じて、試しに糸端をライターで燃やしたら溶けて固まったんだそう。販売者に問い合わせたものの、カシミア70、ファインメリノ30と言い張る。

そこで한국의류시험연구원(KATRI)、直訳すると韓国衣類試験研究院というところに自腹
(記事では検査費10万ウォン、日本円で1万円前後)で成分検査を依頼したところ、結果書類に上記の数字が…もう、この方のこの時の心情を想像するだけで絶句ですね。
お得な卸価格とはいえ、小さな額ではありません。コーン売りでまとまった量を買う人が多かったようですし。

韓国の毛糸の素材表示は疑わしい、というのは口には出さなくともあり得ることと認識している人が多いですが、今回はそれを売りにしていて常連も多かったのでかなりの騒ぎになっています。

今まで買ったすべての糸(使っちゃったのもあるよね)の返金をしろ、問題の糸以外の商品も信用できない、返金しろ。別の客にどうやって返品するの?のつっこみにクズ糸の処理費用まで負担しろってか?と、投稿欄荒れまくり

ブログの告知文も、資金1億ウォンも枯渇しましたとか、なんだか目も当てられない。おそらく一人でやってた商売で、一気に大量の問い合わせに対応しきれていないんじゃないかな。雲隠れの様相を呈しているし。

このブロガーも、輸入先の業者を信用して騙された、との見方もありますが、公開していた成分検査の結果は初めに一度依頼したもので、都度入荷した糸を検査はしていなかったとのこと。そして初めの問い合わせに、改めて検査をせず商品販売ページの謳い文句で済ませたこと。

何より、長年糸を取り扱いながら、客も気づいた違和感に販売者が気づけなかったのは、やはりお金を頂いて商売することへの覚悟と責任が足りなかったのではないでしょうか。


このように、韓国では基本信用してはいけない、を肝に銘じておかなければ生きていけません。このブロガーさんも誠実にやってきた、というファンがいなくもないけど、私はその苦労、ちょっとずれていると思ってしまいました。
楽してお金を稼ぐのがもっとも賢いのは当たり前、の国ではあるあるでしょうけどね。
根拠のない自信家が多すぎて、もう口でだけ言われたことは一旦スルー、判断は行動を見てすべし。利害関係は極力持ってはいけません。
…実践するのは難しいけれど、ダブルスタンダードが当然と思う人々の社会もあるということです。

まぁ今後も毛糸買うときは韓国のネットショップを利用せざるを得ませんけど、個人とのやりとりは要注意ですね。
私は素材表示は信用してません、これが違っても納得できる価格かを考えて買うことにしています。でも、イタリア製や日本製の文字を見るとついグラッときちゃうのですけど。とりあえず今までは確かに良い糸だ、と実感できたのでそのまま使ってます。
(ただね、素材の混率は商品ページと、個別問い合わせで、堂々と違う数字を書かれていて…ため息もの。)